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ご挨拶
昭和24年 当財団の設立者である故三井孝昭は、三井工作所(現株式会社三井ハイテック)を起こし、精密金型の生産を開始しました。敗戦の焼け野原から我が国が経済復興を図るためには、何よりも壊滅的打撃を被った生産力の回復が叫ばれる中で、工業製品量産の基盤技術である金型を生産し供給することが生産力の回復には不可欠であることに着目したからでした。
その後、金型は“大量生産の母”として、我が国の高度経済成長を支える原動力の一つとして大きな役割を果たしました。
無資源の我が国が経済力を維持していくためには、“モノを作る“技術を革新し、高度化していくことが必要不可欠であり、これを支える基盤技術の担い手の一つである金型の発展なくして製造業の拡大発展はないといっても過言ではありません。このような金型の役割を考えるとき、一企業の枠を超えて金型に関連する研究開発や人材育成を図ることの重要性は、測り知れません。
このような観点に立って、故三井孝昭は、自ら創業した会社の株式上場を機に、私財を提供して、昭和60年5月に当財団を設立し、金型の研究開発及びその技術の習得を目指す研究機関、大学等に対する助成金の交付、将来の技術者を目指す若者への奨学金の支給、研究費の助成、並びに金型に関する文献等の整備、さらには金型功労者に対する報奨等によって、金型技術の開発・向上を支援することにいたしました。
設立後、今日まで、創立者の理念を実現するため、財団として各種の助成活動を推進してまいりましたが、この度関係各位のご支援をいただき公益財団法人として認定され、平成23年3月1日より、金型および関連する技術の向上発展を図るための研究助成及びモノづくり技術を支える人材の育成のための奨学助成を事業目的として、新たに出発することになりました。今後とも、金型技術のみならず、工業製品の製造にかかわる新技術の開発・高度化にたいする研究や、人材育成等に対する支援を通じて、工業を基盤とする我が国の発展に微力ながら貢献していく所存であります。ご指導ご鞭撻をいただきますようお願い申し上げます。

公益財団法人 三井金型振興財団
理事長(代表理事) 三井 昭子
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